借入先別の特徴を徹底解説!ニーズに合う借入を実現

アコムで借入が停止されることがあるのは途上与信の影響の可能性あり

三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムで借入をしていたら、突然借入が停止されて驚いたという声も聞かれます。

これには、大手消費者金融で行われている途上与信が関係しています。途上与信とは、契約者に対して行われる審査のことです。

そこで、なぜ借入が停止されることもあるのか、何が見られるのか、途上与信のについて詳しく確認しましょう。

契約者の返済能力を定期的に確認するために行うのが途上与信

三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムをはじめとして、大手消費者金融では申し込みの際の審査とは別に契約中の人に対しての審査が行われています。これを、途上与信と言います。

では、なぜ途上与信が行われるのか、その目的から確認しましょう。

利用中に状況が変わることもあるので定期的に返済能力を確認

大手消費者金融はいずれも、一度契約をすると決められた利用限度額の範囲内であれば何度でも追加融資が受けられ、返済をしたらその分枠が空いてまた借入ができるという融資の方式を取っています。

そのため、大手消費者金融との契約は長期に渡ることが多くなっています。

長い間消費者金融を利用しているうちに、たとえば今利用しているところ以外から新たに借入をしたり、転職をして収入が下がったりなど何らかの変化が起こることも十分に考えられることです。

そこで、アコムをはじめとして、大手消費者金融では、契約者に対する審査を行い以下のことを確かめています。

  • 申し込んだ時と返済能力が変化していないか
  • 法律の定めを超えて借入をしていないか

この契約者に対して行われる審査が、途上与信です。

法律で決められている借入ができる金額の上限

貸金業法では、個人が借入ができる金額は年収の3分の1までとされています。

貸金業法は、多重債務者が多く出て社会問題化したことを受けて、お金を借り過ぎることが無いような仕組みづくりをすることを目的としています。

そのために借入ができる金額に上限を設け、上限が年収の3分の1までになるよう制限しているのです。これを、総量規制と言います。

ここでいう金額はアコムからの借入だけではなく、他の貸金業者からお金を借りている場合はそれも含めて計算します。たとえばアコムで10万円、別の消費者金融で5万円借入をしていたら、借入金額は15万円として計算されるということですね。

ただし、銀行のカードローン商品のような貸金業者以外からの借入は計算されません。

法律にも定められている!途上与信は必ず行われる審査

途上与信については、貸金業法の第13条に定められています。そのため、アコムなどの大手消費者金融は、法令に定められた頻度で途上与信を行わなければいけません。
契約者の状況 法令で決まっている頻度
1か月の借入合計額が5万円以上
かつ借入残高が10万円以上
毎月チェック
上記に当たらない場合で
借入残高が10万円以上
3か月ごとにチェック

ここに挙がっていない場合は、それぞれの消費者金融が定めている頻度で途上与信を実施します。法令に定められている条件に当てはまらない契約者に対しては、アコムはアコムで独自に途上与信を行うタイミングを決めているということですね。

借入残高が10万円以上でない人に対しては途上与信が行われない、ということではありません。

返済上問題があるとわかったらアコムで借入が停止されることも

途上与信の結果によっては、三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムでの借入が停止されることもあります。

では、どのような対応が取られる可能性があるのか、見ていきましょう。

途上与信の目的は問題がある契約者に対しての措置を講じること

途上与信は何のために行われているのかというと、審査の結果問題があると思われる契約者に対しての措置を講じるためです。

措置の内容は、以下の通りです。

  • 極度額の減額
  • 新たな融資の停止

途上与信を行って問題があるとわかった場合は、利用限度額が減額されたり新たな融資が停止されたりすることも、法律によって決められています。だから、アコムで急に借入が停止されることもあると言えるのです。

途上与信は申し込みの審査と同様アコムも契約者も守るためのもの!

申し込みの際にも審査が行われていますが、その目的は返済能力をチェックして、返済能力に見合ったお金を貸すことです。

貸したお金が返ってこないと経営に影響が出るため、アコムにとっても契約者の返済能力を超える融資は避けたいものです。

同時に、返済能力以上のお金を借りた結果返済ができなくなると、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 今利用している業者からお金が借りられなくなる
  • 他の業者からもお金が借りられなくなる
  • クレジットカードの審査に通らなくなる
  • クレジットカードが更新できない
  • 分割払いの契約ができない

このように、借入をしている人にとっても滞納はいいことではありません。そのために、返済能力に見合うだけのお金を貸すことが重要なのです。

申し込みの際の審査や途上与信があると言われると、マイナスなイメージがあるかもしれませんが、契約者を守るためにも定期的に返済能力を確認するのは大切なことなんですね。

逆に今より多く借りられるようになることも!?

また、途上与信によって利用限度額が減らされるとは限りません。逆に信用があると判断されれば、申し込みの時よりもより多くのお金が借りられる増額の申し込みが可能になることもあります。

消費者金融では、最初から総量規制で決められているギリギリの金額までお金を貸すことはありません。申し込みの際の審査では書類からの情報しか見られないので、実際に返済をしてもらわないと返済をしてくれる人かどうかがわからないからです。

そこで、実際に返済をしてもらって、問題が無いと判断すればより多くのお金を貸してもいいと考えます。それが増額で、申し込みの時に決められた利用限度額を上げられる可能性もあるということです。

途上与信ではどのようなことが確認される?審査内容をご紹介!

それでは、途上与信によって三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムはどのようなことが確認しているのか、審査内容をご紹介します。

借入や返済の状況を確認!アコムでの取引内容

アコムをはじめとした大手消費者金融は、自社での借入や返済の状況など、取引内容を確認しています。

  • アコムとの契約期間
  • 返済の滞納の有無
  • 借入額
  • 借入残高
  • 申し込みの時からの変化の有無

アコムとの契約期間を確認するのは、利用期間が短いと今後返済が滞る可能性も考えられますし、逆に利用状況に問題が無く長く利用している人なら信用が置けるなど、返済能力を判断する材料になるからです。

返済の滞納の有無は、返済能力の確認に大きな影響があります。

借入額や借入残高は、いくら借入をしたのか、返済を進める中で借入残高がどれくらいあるかをチェックするための項目です。たとえば、借入残高がいつまでも減らない場合、返済をしてもすぐに借入をしているということがわかります。

借入額と借入残高を確認することで、返済の進み方を知ることができるんですね。

それから、申し込みの時から何らかの変化があれば、返済能力に影響することもあります。

アコムとの取引内容の確認で利用限度額が減額される可能性がある場合

それでは、アコムとの取引内容の確認で利用限度額が減額されたり借入が停止されたりするのはどのような場合か、確認しましょう。

気をつけたい状況 理由
滞納している すでに返済できない状況に陥っているから
さらに借入をしても返せないと思われるから
収入が減少した
正規雇用から非正規雇用になった
総量規制の範囲を超える可能性があるから
失業した 収入が無い人には貸せないから

また、転職した場合も、以下のような影響が出ることがあります。

  • 転職して間が無い時は勤続年数がネックになることが
  • 転職で収入が下がると総量規制の制限を超える可能性がある

ですが、転職して収入が上がった場合、勤続年数に問題がなくなれば逆に有利になります。

他社からの借入との兼ね合いも確認!信用情報の照会

先ほどお話しましたが、総量規制で言う金額は他の貸金業者からの借入金額も合計した金額です。そのため、途上与信では、信用情報の照会も重要な審査の内容となります。

信用情報とは、個人の借入に関する情報を客観的に残したもののことで、個人信用情報機関と呼ばれるところが情報を集め、管理しています。

  • 加盟している貸金業者が情報を個人信用情報機関に提供
  • 申し込みを受けた貸金業者は個人信用情報機関に情報を照会
  • 途上与信などの時に貸金業者は個人信用情報機関に情報を照会

信用情報は、個人信用情報機関に加盟している貸金業者から提供され、個人信用情報機関がそれを集めて管理しています。そして、必要に応じて情報の提供を行っているということです。

信用情報には、具体的に以下のようなものがあります。

情報の種類 内容
本人が識別できる情報 氏名(ふりがな)・住所
生年月日・電話番号
本人確認書類の番号
勤務先など
借入についての情報 契約年月日・契約内容
借入額・借入残高
延滞の有無・債務整理についてなど

信用情報を見れば、誰がどこからどれだけ借りていて、返済状況はどうかなどがすべてわかるということです。

個人信用情報機関は法律を守るために情報を共有!

貸金業法に関係する個人信用情報機関には、以下の2つがあります。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)

貸金業者は、これらのうちのいずれか、もしくは両方に加盟しています。アコムは、両方に加盟しています。

この2つの機関にはFINEと呼ばれる交流システムがあり、融資額・借入残高・遅延の有無などの必要な情報を共有しています。それによって、総量規制の範囲内で融資ができるように整備されているのです。

貸金業法に関係する個人信用情報機関のほかに、もう一つ銀行などが多く加盟している全国銀行個人信用情報センターという個人信用情報機関もあります。

銀行などの企業は貸金業者には分類されませんので、そちらで借入をした金額は総量規制には関係しません。ですが、延滞があるとなると、返済能力に問題があると考えられます。そのため、延滞に関する情報は、3つの個人信用情報機関で共有できるシステムになっています。

3つの機関には、CRINと呼ばれる情報交流ネットワークが存在しています。

信用情報を照会した結果アコムで借入が停止される場合とは

信用情報の照会が問題となってアコムでの借入が停止されたり利用限度額が減額されたりするのは、以下のような時です。

  • 他社で返済が滞っている
  • 他社からの借入金額が増えた
  • 借入件数が増えた

CRINで延滞に関する情報が重要な情報として共有されているように、すでに返済が滞っているということは返済能力以上のお金を借りている状態だと考えられます。

そのため、たとえアコムではまだ返済が滞っていなくても、いずれ延滞が起こるだろうと考えられ、融資が停止されたり利用限度額が減額されたりするのです。

他社からの借入が増えた場合は総量規制の制限を超える可能性がありますし、借入件数が増えているということはお金に困ってあちこちから借入を始めたのだと考えられます。

いずれも返済能力が疑問視される状態なので、アコムは契約者の返済能力に見合うだけのお金を貸すよう、措置をしなければいけないということです。

借入停止に関するアコムの案内を見てみよう

アコムでは、急に借入が停止された理由について、よくある質問に対する回答の中で以下のことを例として挙げています。

  • 支払いが遅延している
  • 利用限度額の上限いっぱいまで借りている
  • 現在の勤務先の届け出をしていない
  • 総量規制の制限の関係

これを見れば、延滞や総量規制が大きく影響することがよくわかりますね。

アコムで借入が停止されないためにできること

アコムで契約をしたのなら、できるだけ長くアコムを使い続けたいですよね。そこで、アコムで借入が停止されないためにできることは何か、確認しましょう。

  • アコムでの返済をきちんとする
  • 返してすぐ借りるような使い方はせず必要なお金だけを借りる
  • 安易に他社での借入を増やさない

大切なことは、返済をきちんとすることです。お金が無くて返せないのも、うっかり返済を忘れて返せないのも、アコムからすれば延滞していることに変わりはありません。そこで、返済忘れで延滞が重なることが無いよう、以下のような対策をしましょう。

  • 忘れないよう自動引落としで返済をする
  • 会員サービスを利用して返済日前に知らせてもらう

自動引落としで返済をすれば、残高が足りなくならない限りは返済を忘れることが無く便利です。

アコムの会員サービスの一つに「eメールサービス」がありますが、登録していると返済日の3日前と当日に知らせてくれます。自動引落とし以外の返済方法を選びたい人は、このサービスを利用するといいですね。

また、借入をしていると慣れてしまって、本当に必要ではない時までお金を借りてしまうという人もいます。本当に必要なお金だけを借りることを意識して、返してすぐ借りたり他社で借入を増やしたりしないことも、返済をスムーズに進めるためのコツです。

アコムで借入が停止されるのは途上与信で返済能力に問題があった時

三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムでは、今まで利用できていたのに急に借入が停止されることもあります。

それには途上与信が関係していて、定期的に返済能力をチェックした結果、何らかの問題があると判断されれば、借入が停止されたり利用限度額が減額されたりするのです。

借入ができない状態にならないためには、返済をきちんとする、安易にお金を借りないようにするなど、返済能力がないと思われないようにする必要があります。

必要なお金だけを借りて、返済をきちんとすることで、アコムをスムーズに利用できるようにしたいですね。

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