借入先別の特徴を徹底解説!ニーズに合う借入を実現

キャッシング以外の借入方法も!クレカ発行元が提供するカードローン

クレジットカードにキャッシング枠をつけていると、現金を借入するサービスであるキャッシングが利用できます。

ですが、クレジットカードの発行元であるクレジットカード会社や信販会社の中には、ローン専用のカードを発行しているところもあります。その場合は、クレジットカードを利用してのキャッシングではなく、専用のカードでの借入が可能です。

では、クレジットカードのキャッシング枠を利用した場合と、ローン専用のカードを利用した場合ではどのような違いがあるのでしょうか。カード選びの参考にするために、同じ会社のクレジットカードとローン専用のカードについて比較してみましょう。

ジャックスカードでキャッシングとカードローンを比較してみよう

まずは、ジャックスカードの場合を例に、キャッシングとカードローンの利用条件を比較してみましょう。

利用条件を比較!カードローンの方が限度額は高め

それでは、利用条件を比較してみましょう。

商品の種類 借りられる金額 融資利率(実質年率)
クレジットカードのキャッシング キャッシング枠:10万円~50万円 18.00%
カードローン「プレミアムビアージュ」 利用可能枠:最高500万円 4.50%~18.00%

まず、最大で借りられる金額は、カードローンの方がかなり高額になっていることがわかります。

どちらの場合も貸金業法という法律が関係していて、申し込みをする人の年収の3分の1を超える枠はつけられないので、必ずこの金額まで借りられるという意味ではありません。ですが、取り決め上、より多くのお金を借りられる可能性があるのは、カードローン商品です。

次に融資利率ですが、上限はどちらも18.0%と同じです。

クレジットカードのキャッシングで借入をすると枠がいくらであっても一律で18.0%の利率が適用されますが、カードローン「プレミアムビアージュ」の場合は以下のように利用可能枠によって融資利率が決まっています。

利用可能枠 融資利率(実質年率)
70万円未満 18.00%
70万円 14.40%
100万円 13.20%
150万円 12.00%
200万円 9.60%
250万円 8.10%
300万円 5.70%
400万円 5.10%
500万円 4.50%

ジャックスカードの場合、キャッシング枠の上限が50万円までで、カードローン商品の70万円未満の部分に相当するため、50万円以内であればクレジットカードで借入をしてもカードローン商品を利用しても利率に差はありません。

借りたお金の使いみちは、どちらも事業性資金や他社返済のための資金を除いて自由です。

どちらが便利?お金の借り方の比較

お金を借りる時に便利がいいと、借入がしやすく助かります。では、お金の借り方に違いはあるのか、比較してみましょう。

商品の種類 国内での借入 海外での借入
クレジットカードのキャッシング ネットキャッシング・テレフォンキャッシング
提携先のATMやCDからのキャッシング
海外ATM・提携金融機関窓口で借入可能
カードローン「プレミアムビアージュ」 ネットキャッシング
提携先のATMやCDからのキャッシング
不可能

クレジットカードのキャッシングは電話での申し込みにも対応していますが、カードローン商品は電話では借入ができません。

海外キャッシングができるのは、クレジットカードのみです。

クレジットカードは返済回数が選べる!返し方の比較

返済をする時にも違いがあるのか、借りたお金の返済方法も比べてみましょう。

クレジットカードのキャッシング カードローン「プレミアムビアージュ」
1回払い・リボルビング払いから選択可能 リボルビング払いのみ

クレジットカードの場合は、借入の際に一度でまとめて返済をするか、毎月ほぼ一定の金額を支払うか、選択することが可能です。それに対してカードローンの場合は、毎月ほぼ一定の金額を支払っていく方法のみとなっています。

クレジットカードのリボ払いを選んだ場合には、通常の返済とは別に臨時の返済をする「ATM入金サービス」が利用できます。カードローンも同様に、余裕がある時に多めに返済をする「増額返済」に対応しています。

早めに返済をするとそれだけ利息を少なくすることができますので、対応してもらえるとお得です。

セゾンカードの場合は?キャッシングとカードローンの比較

次に、セゾンカードの場合を例に、キャッシングとカードローンの利用条件を比較してみましょう。

利用条件を比較!クレジットカードによってはまとまった借入も可能

セゾンカードの場合、クレジットカードのキャッシング機能もカードローン商品も持っているカードによって条件が違うので、カードごとに見ていきましょう。

まずは、クレジットカードのキャッシング機能についてご紹介します。

クレジットカードの種類 融資額 融資利率(実質年率)
セゾンカード・ゴールドカードセゾン 1万円~300万円 12.0%~18.0%
ローソンPontaカード 1万円~100万円 15.0%~18.0%
UCカード・UCゴールドカード 1万円~300万円 15.0%~18.0%

持っているクレジットカードの種類にもよりますが、セゾンカードでは最大で300万円までとまとまった借入も可能です。

次に、カードローンについて見てみましょう。

カードローンの種類 融資額 融資利率(実質年率)
セゾンカードローン/MONEY CARD 1万円~300万円 8.0%~17.7%
セゾンカードローン ゴールド/MONEY CARD GOLD 1万円~300万円 短期プライムレートを元に決定
※参考:記事記載時点で6.47%~8.47%

セゾンカードのクレジットカードのキャッシング枠は、300万円とクレジットカードの中ではまとまった金額が借りられることが特徴です。そのため、借りられる金額に関しては、どちらを選んでも問題はありません。

次に融資利率ですが、クレジットカードで借入をする場合もカードによって幅があり、最も低い金利が12.0%、最も高い金利が18.0%です。

セゾンカードローン/MONEY CARDの場合、融資利率は以下のように決められています。

融資コース 融資利率(実質年率)
50万円コース 17.7%
100万円コース 8.0%~17.7%
200万円コース 8.0%~15.0%
300万円コース 8.0%~12.0%

セゾンカードローン ゴールド/MONEY CARD GOLDの場合は、短期プライムレートを元に以下のように金利が決まります。

  • 200万円コースは短期プライムレート+7.0%
  • 300万円コースは短期プライムレート+5.0%

融資利率は、借入額が少ないほど低く設定されるのが一般的です。それを考えると、カードローンの融資利率は最も高くて17.7%なので、18.0%が最も高い融資利率のクレジットカードのキャッシングよりも低い利率で借りられる可能性があります。

さらに、クレジットカードのキャッシングの融資利率は12.0%が最も低い設定ですが、カードローンの場合はセゾンカードローン/MONEY CARDでも8.0%とそれよりも低い設定になっています。

年収が400万円以上必要など、申し込みの条件は厳しくなりますが、セゾンカードローン ゴールド/MONEY CARD GOLDの審査に通ればもっと低い金利で借りられる可能性もあります。

そのため、セゾンカードではローン専用のカードを選んだ方が、金利が低くなる可能性が高いと考えられます。

お金の借り方に違いは?借入方法を比較しよう

次に、お金の借り方に違いはあるのか、比較してみましょう。

商品の種類 国内での借入 海外での借入
クレジットカードのキャッシング ONLINEキャッシング
国内ATMキャッシング
海外でもATM借入可能
カードローン商品 ONLINE即時振込サービス
提携ATMやCDで利用
不可能

国内での借入に関しては違いはありませんが、海外キャッシングができるのはクレジットカードのみです。

カードローンはリボルビング払いのみ!返し方の比較

借りたお金の返し方は、それぞれ以下のように決まっています。

クレジットカードのキャッシング カードローン商品
一括返済方式・リボルビング払いから選択可能 リボルビング払いのみ

クレジットカードの場合は、一括返済とリボルビング払いから選べます。また、リボルビング払いにした場合も、余裕があれば増額払いや全額払いに対応してもらえます。

カードローン商品の返済方法は、リボルビング払いのみです。ただし、繰り上げ返済という形で全額支払いをすることは可能です。

ポケットカードではカードローンの方が高額の借入に対応!

最後に、ポケットカードを例に、キャッシングとカードローンの利用条件を比較してみましょう。

利用条件を比較!カードローンは最大で500万円まで借りられる

それでは、利用条件を比較してみましょう。

ポケットカードも、クレジットカードのキャッシング機能を利用する場合は持っているカードによって条件が違うので、カードごとに見ていきましょう。

クレジットカードの種類 利用可能枠 融資利率(実質年率)
ファミマTカード・Tカードプラスなど 150万円以内 14.95%~17.95%
P-oneカードゴールド 150万円以内 13.20%~14.95%
ポケットカードゴールド・ポーラスターカード<ゴールド> 150万円以内 13.20%~17.95%
P-one Business Mastercard 300万円以内 12.00%~17.95%
シマホ ビジネスカード 300万円以内 14.95%~17.95%
コーナンPRO Businessカード・建デポ ビジネスカードなど 300万円以内 14.95%
P-one Buisinessカード 300万円以内 14.95%
上記以外の種類のカード 150万円以内 14.95%~17.95%

次に、カードローン商品である「Fマネーカード」について見てみましょう。

こちらは、利用可能枠が500万円まで、融資利率は実質年率で4.40%から17.80%です。

ポケットカードのクレジットカードのキャッシング枠は、ビジネスカード(個人事業主や法人代表者向け)では300万円、それ以外のカードの場合は150万円までとなっています。それに対してFマネーカードでは最大で500万円まで借入が可能です。

次に、融資利率について見てみましょう。

Fマネーカードでは、融資利率は以下のように決められています。

利用可能枠 融資利率(実質年率)
30万円まで 17.80%
50万円まで 15.80%
100万円まで 13.80%
200万円まで 11.80%
300万円まで 7.80%
400万円まで 5.80%
500万円まで 4.40%

クレジットカードで借入ができるのは最大でも300万円までなので、300万円までの部分の融資利率で比較してみると、7.80%から17.80%ということになります。

クレジットカードのキャッシング機能を使った場合、金利の幅は12.0%から17.95%までです。これを見ると、カードローン商品を利用した方が融資利率が低くなる可能性が高いと言えますね。

海外キャッシング以外は借入方法は同じ!

ポケットカードの場合、借入方法は以下のようになっています。

商品の種類 国内での借入 海外での借入
クレジットカードのキャッシング ネットキャッシング・テレフォンキャッシング
提携先ATMやCDを利用してキャッシング
海外にあるATMで借入可能
カードローン「Fマネーカード」 ネットキャッシング・テレフォンキャッシング
提携先ATMやCDを利用してキャッシング
不可能

カードローンで海外キャッシングができないこと以外は、同じように利用できます。

クレジットカードは返済回数が選べる!返し方の比較

返済をする時にも違いがあるのか、借りたお金の返済方法も比べてみましょう。

クレジットカードのキャッシング カードローン「Fマネーカード」
一括払い・リボルビング払いから選択可能 一括払い・リボルビング払いから選択可能

どちらの場合も、一括払い・リボルビング払いの両方に対応可能です。

カードローン商品の多くはリボルビング払いになっていて、臨時の返済(繰り上げ返済)の形で全額または一部を返済することは可能ですが、最初から一括払いの設定がある商品は珍しいと言えます。

クレジットカードとローン専用カードを選ぶポイントをチェック

ここまでの内容を元に、クレジットカードとローン専用のカードのどちらを選べばいいのか、ポイントを見ていきましょう。

クレジットカードを利用しての借入の特徴

クレジットカードを利用して借入をする方法には、以下のような特徴があります。

  • ショッピングにもキャッシングにも1枚で対応できる
  • 海外キャッシングもできる
  • 利用可能枠はそれほど高くない傾向にある
  • カードローンより融資利率が高くなることも

クレジットカードは1枚持っていればショッピングに使うこともキャッシングに使うこともできますので、さまざまな場面で活躍してくれます。

大きなメリットと言えるのが、海外で現地通貨を借入できることです。

旅行や出張などで海外に行く機会が多い人は、キャッシング枠をつけておくと安心感があります。

利用可能枠はそれほど高くないクレジットカードが多いので、まとまった借入がしたい場合には向きません。

また、取り決めにもよりますが、カードローンを利用するよりも融資利率が高くなる場合もあります。

これらのことをまとめると、クレジットカードのキャッシング枠を利用しての借入が向いているのは以下のような人です。

  • カードを多く持ちたくない人
  • ショッピングに多くカードを使う人
  • 海外でキャッシングをする予定がある人
  • 高額の借入が必要ない人
  • 頻繁に借入をする予定が無い人

海外で借入をしたい人は、ぜひクレジットカードにキャッシング枠をつけておきましょう。

あまり借入に重点を置いておらず、いざという時に備えたい人には、クレジットカードのキャッシング枠が便利です。

ローン専用カードを利用しての借入の特徴

ローン専用のカードを利用して借入をする方法には、以下のような特徴があります。

  • 借入専用でショッピングには使えない
  • 借入可能額が高め
  • 低い融資利率で借りられることも

ローン専用のカードローン商品を利用する場合は、借入専用なのでショッピングには使えません。両方を1枚のカードで済ませたい人は、クレジットカードの方が向いています。特に、海外で借りたい人はクレジットカードを持っておいた方が安心です。

ですが、借入に特化した商品なので、借入可能額が高い、融資利率が低くなることもあるといったメリットがあります。

クレジットカードとカードローンを別々に持つ選択もありますので、どれくらい借入に使いたいかを考えて、契約するかどうかを考えたいところですね。

これらのことから、カードローンを利用しての借入が向いているのは以下のような人だと言えます。

  • 頻繁に借入をしたい人
  • まとまった金額の借入をしたい人

頻繁に借入をする場合、少しでも融資利率が低い方が支払う利息が少なくて済むため、カードローンの方が向いています。

カードローンを選ぶならクレカの発行元だけではなく広く商品を探そう

カードローン商品を選択する場合、借入先はクレジットカードの発行元だけではなく、消費者金融や銀行なども考えられます。

大手消費者金融は、カードローンをメインに扱っていますので、即日融資に対応できたり申し込み方法が複数あって便利に申し込めたりなどサービスが充実していることが特徴です。

中小消費者金融は、サービスという点では大手に負ける部分もありますが、独自の視点で審査を行ってくれると言うメリットがあります。

銀行などの金融機関からの借入は、スピーディーさには欠けますが、普段から利用することが多いため安心です。

これらも選択肢に入れつつ、より自分に合った商品選びができるといいですね。

キャッシングとカードローンの特徴を知って便利に借入しよう

クレジットカードを発行しているクレジットカード会社や信販会社は、クレジットカードの発行以外にローン商品を提供していることもあります。

一部の目的を除いて借りたお金を自由に使えるという意味で、キャッシングと同じように使えるのが、カードローン商品です。

ですが、カードローン商品はまとまった借入がしやすく融資利率が低くなりやすいメリットがある半面、海外で借入をすることはできません。

それに対してクレジットカードのキャッシング機能を使うと、まとまった借入はしにくく融資利率が高くなることもありますが、1枚でショッピングにもキャッシングにも利用でき、さらに海外で借入ができる点で便利です。

それぞれの特徴を知って、どのように借入をしたいのか、希望に合わせてキャッシング枠をつけるかカードローンを契約するかを決めると便利です。

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