借入先別の特徴を徹底解説!ニーズに合う借入を実現

キャッシング枠の審査に通らないことも?考えられる理由まとめ

クレジットカードには、キャッシング枠がつけられるものもあります。物やサービスを購入するのではなく、現金が手元に欲しい時にはキャッシングサービスを利用すると便利です。

ですが、キャッシングはクレジットカードを持っていれば誰でも利用できるものではなく、キャッシング機能が付いたカードを持っていることと、キャッシング枠をつける審査に通ることが利用の条件となります。

審査があるからには、キャッシング枠の審査に通らないこともあるということです。では、審査ではどのようなことが見られるのか、通らない場合に理由として考えられることは何か、詳しく見ていきましょう。

キャッシング枠の審査のタイミングは申し込み時や更新時など

まずは、キャッシング枠の審査はどのタイミングで行われているのか、基本的な情報から確認しましょう。

新たに枠をつける場合はそのタイミングで審査を実施

クレジットカードに新たにキャッシング枠をつける場合は、そのタイミングで審査が行われます。

考えられるのは、以下の時です。

  • クレジットカードを申し込む際に同時にキャッシング枠も申請した時
  • 後からキャッシング枠をつけるために申し込みをした時

クレジットカードの申し込みをすると、キャッシング機能があるカードであれば枠をつけるかどうかを選択することが可能です。キャッシング枠も同時に申請した場合、クレジットカードの入会のための審査とキャッシング枠に関する審査が両方行われます。

クレジットカードの入会時には必要無いと思ってキャッシング枠をつけなかった人が、後から必要だと思った場合、そのタイミングでキャッシング枠の申し込みをすることも可能です。その場合は、申し込みを受けた時点で審査が行われます。

クレジットカードの更新などのタイミングでも審査を実施

クレジットカードには有効期限があり、期限が切れそうになると更新される仕組みになっています。

その際、誰でも更新されているのではなく、クレジットカードの代金の支払い状況が悪いなど、何らかの理由がある時には更新が行われないこともあります。

つまり、更新のタイミングでも審査が行われているわけですね。

さらに、それ以外の時期に定期的に審査を行って、返済能力が変化していないか確認しているクレジットカードの発行元もあります。途中で返済能力を確認する審査のことを、途上与信といいます。

最初に申し込んだ時にはキャッシング枠をつけることができても、状況によっては枠が無くなることもありますので注意しましょう。

審査基準は発行元の会社によって異なる!

クレジットカードの入会の際の審査やキャッシング枠に関する審査の基準は、そのカードを発行している会社によって異なります。そのため、同じ人が別のカードに申し込みをした場合、1つは通って1つは落ちるといったようなことが起こる可能性もあるのです。

ですが、キャッシング枠をつける審査の際に見られるポイントについては、多くの会社で共通しています。

では、審査ではどのようなことが確認されているのか、具体的に見ていきましょう。

返済能力がある人にしかお金は貸せない!属性に関する項目

消費者金融や銀行などで借入をする場合、返済できる能力があるかどうかを確認した上で融資を行います。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する場合も、お金を借りることにかわりはありません。そのため、同様に返済能力を確かめたうえで審査に通すかどうかを決めます。

返済能力があるかどうかを確認するためにチェックされるのが、申し込み者の属性です。

では、具体的にどのようなことが見られるのか、確認しましょう。

見られる項目は多くある!

申し込み者の属性とは、以下のようなものを言います。

  • 勤務先
  • 職業・勤続年数・雇用形態・年収
  • 居住形態
  • 家族構成

これらを元に、返済能力があるか、枠を設けるとしたらいくらにするかを、それぞれの会社の基準によって判断します。

影響が大きいのは収入に関係する項目

居住形態や家族構成は、たとえば持ち家なら連絡がつかない状態になりにくいので有利、未婚で親と同居していると自由になるお金が多そうなので有利、といったことはありますが、それが原因で枠がつけられないということはありません。

それよりも、返済能力に直結する収入や、今後も安定して収入を得られそうかどうかを判断する勤務先・職業・勤続年数・雇用形態等の方が重視されます。

収入が安定していないと判断されれば、キャッシング審査に通ることはできません。

お金に関連する取引の履歴は重要!信用情報に関する項目

キャッシング審査を行ううえで、お金に関連する取引の履歴は重要な意味を持っています。では、どのような内容なのか、具体的に見ていきましょう。

信用情報とはお金に関連した取引の記録!

クレジットカードを利用したりローンを組んだりなど、お金に関連する取引をした記録のことを信用情報といいます。クレジットカードやローンを利用した履歴のことを、クレジットヒストリー(クレヒス)と表現することもあります。

信用情報は、信用情報は国内に3種類ある信用情報機関に登録されています。

  • 株式会社シー・アイ・シー
  • 株式会社日本信用情報機構
  • 全国銀行個人信用情報センター

これらは、個人がどのようなお金の借り方をしているのかをお金を貸す側が把握できるようにするための仕組みです。それによって、利用者の返済の力を超える貸し付けを防ぐ目的があります。

クレジットカードの発行元であるクレジットカード会社や信販会社は、これらの信用情報機関のいずれかに加盟して、利用者の情報を提供しています。そして、カードの申し込みやキャッシング枠をつける申請を受けると、信用情報機関に情報を問い合わせるのです。

これはクレジットカードの発行元の会社に限らず、消費者金融や銀行などもいずれかの信用情報機関に加盟しています。

信用情報機関に登録されている情報の具体的な内容

信用情報機関には、以下のような情報が保管されています。

  • 契約者についての情報
  • 契約の時期と内容
  • 利用可能枠
  • 貸付残高や割賦残高
  • 返済の状況や返済上のトラブル

つまり、信用情報を紹介すれば、誰がどれくらいクレジットカードを利用したりお金を借りたりしていて、返済状況がどうかすぐにわかるわけですね。

このなかで、審査に大きく影響するのは借入金額と返済金額です。

キャッシング枠には総量規制が適用されるので注意

クレジットカードのキャッシング枠を希望する人が他の貸金業者ですでに借入をしている場合、金額によっては枠をつける審査に通ることができません。それには、法律が影響しています。

キャッシング枠の審査には、貸金業法に定められている総量規制という仕組みが関係します。総量規制とは、借入をする人が借り過ぎないために、その人の年収の3分の1までしかお金が貸せないという決まりのことです。

他の貸金業者からすでに借り入れをしている人の場合、その金額も含めて3分の1までにおさまらなければいけません。

クレジットカードの場合、枠によって以下のように従っている法律が異なります。

関係する法律
ショッピング枠 割賦販売法
※翌月一括払いを除く
キャッシング枠 貸金業法

キャッシングでは現金を融資することになるので、お金を貸すことに関する法律である貸金業法に従うことになっています。

そのため、クレジットカードのキャッシング枠を申し込んだ人がすでに他の貸金業者から借入をしている場合、その分も含めて年収の3分の1までになるようにしなければいけません。

だから、すでに他社からの借入が多い人は、法律の関係でキャッシング枠がつけられないことになるのです。

ここで関係するのは、消費者金融や信販会社などの貸金業者からの借入です。銀行や信用金庫など、貸金業者に分類されない借入先から借りている金額は含まれません。

また、担保があることで高額の借入が可能となる住宅ローンや自動車ローンについても、総量規制の対象とはされていません。

返済上のトラブルがあれば審査はかなり厳しくなる!

クレジットカードのキャッシング枠を申し込んだ時点で、これまでに以下のような返済上のトラブルを起こしたことがある人は、キャッシング審査に通らない可能性がかなり高いと言えます。

  • クレジットカードの支払いが何度も遅れたり返せていなかったりする
  • ローンを組んで延滞したことがある
  • 債務整理をしたことがある

すでに返済が滞った経験がある場合、返済するだけの余裕が無いと思われて、審査に不利に働きます。

この場合は、クレジットカードの利用履歴だけではなく、貸金業者からの借入も、銀行など貸金業者以外の借入先からの借入も、すべて含まれます。

延滞に関しての情報は返済能力をチェックするうえで重要な情報なので、どの信用情報機関に加盟していても状況がわかるように、3つの信用情報機関が情報の交流を行っています。それによって、どこで借入をしている場合についても知ることができるのです。

良いクレヒスだと信用が置けると判断してもらうことが可能

信用情報が保管されていると不安に思うかもしれませんが、クレジットカードを利用した代金の支払いやキャッシングの支払いができていれば、むしろきちんとカードを利用してくれる人で、融資の上で信用が置けると判断してもらうことが可能です。

クレジットカードをあまり使っていない場合は、良いクレヒスとまでは言えず、普通と思われることもあります。ですが、返済上の問題を起こしているわけではないので、審査に悪影響は与えません。

どちらにしても、借りたものがきちんと返せていれば問題はないため、不安に思わなくても大丈夫です。

キャッシング枠をつける審査を受ける上での注意点

キャッシング枠をつけるための審査に申し込む際には、注意したい点があります。

では、確認していきましょう。

すぐに結果が出ないことが多い!余裕を持った申し込みを

多くの場合、キャッシングの審査には時間が必要で、申し込んですぐに結果を聞くことは難しいと言えます。

キャッシングの審査結果出るまでの時間は、以下のような感じです。

会社名 結果が出るまでの時間
三井住友カード 数日間必要
JCBカード 最短3営業日
通常は1週間から2週間
セディナカード ロゴマークがOMのカード:スピード審査が可能
ロゴマークがCFまたはQCのカード:2週間から3週間

セディナカードのスピード審査は、平日の0時から8時59分までに申し込みを終えた場合に、平日の9時から15時の間に結果が聞けるサービスです。

一部のクレジットカードでスピーディーに対応してもらえる可能性もありますが、多くの場合時間が必要です。

どうしても急ぐのであれば、即日融資も可能な大手消費者金融に申し込むなど、別の方法を考えた方がいい場合もあります。

審査に通りたくても嘘の申告はNG

ここまで確認したように、審査で見られる項目はすぐに変えることができるものではありません。そのため、審査を不安に思う方の中には、事実と異なることを書いたらどうなるのだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、クレジットカードは申し込み者の信用を元に発行するものなので、カードを持ちたい、どうしてもキャッシング枠をつけたいなどの理由で嘘を言うと、逆に信用を失ってカードの利用ができなくなります。

書類の提出などで裏付けを取っているので、嘘の申告をしても嘘であることはすぐにわかってしまいます。

審査に通らないということは、無理をして借入をすると返済ができなくなりそうな状況にあるとも言えるので、その場合は利用者自身のためにも借入は控えた方が安心です。

キャッシング枠の審査に通らない理由は収入や信用情報など

以上のように、キャッシング枠をつける際の審査では、主に申し込み者の属性や信用情報がチェックされます。

キャッシング枠をつけるさいに重視されるのが、借りたお金を返済できる状態にあるかどうかです。そのため、属性を見て収入が安定していないと判断した場合や、信用情報を見てお金の借り方に問題があると判断された場合などには、審査に通らないことがあります。

審査基準はカードの発行元の会社によって異なるため、一度落ちたからといって別の会社で審査を受けてもまた落ちるとは限りません。ですが、続けて落ちるようなら何らかの問題があるということなので、しばらく申し込みを控えた方がいいでしょう。

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