キャッシングリボ払いとは?クレジットカードでの借入の返済法まとめ
お金を借りたら、必ず返済をしなければいけません。そのためには、借入をする前に返済の仕組みを知って、事前にイメージを持ってから借入をすることが大切です。
クレジットカードの場合、キャッシング機能を利用すれば現金を借入することができますが、その場合はショッピングで利用した代金と合わせてそちらも返済する必要があります。
クレジットカードのキャッシング機能を利用した場合の返済方法には、1回払い・キャッシングリボ払いの2種類があります。では、それらはどう違うのか、キャッシングリボ払いとはどのような返済方法なのか、詳しく見ていきましょう。
クレジットカードでのキャッシングの主な返済方法は2種類!
クレジットカードを利用してキャッシングをした場合の主な返済方法は2種類あり、希望の方法を選ぶことができます。
では、どのような返済方法があるのか、見ていきましょう。
借りたお金をまとめて返済!1回払い
1つ目の返済方法は、キャッシングをした次の月に借りたお金をまとめて返済する、1回払いです。カードの発行元によっては、翌月1回払い・キャッシング1回払い・一括返済方式などと呼ばれることもあります。
1回払いの場合は、決められた期間に利用した金額を合計して、そのすべてを次の月にまとめて返済します。
たとえばオリコカードの場合は、毎月1日から月末の日までに利用した金額を合計したものを、翌月の27日に返済する決まりになっています。JCBカードの場合は、毎月15日を締め切りとして、翌月の10日に返済するルールです。
複数回借入をした場合も、それらの金額を合計して1回で返済する形になります。
1回払いをリボ払いに変更できるサービスを提供している会社も
キャッシングの支払い方法に1回払いを指定していると、思ったより多く借りた場合に一括での返済が難しくなることもあるかもしれません。
そのような時に備えて、クレジットカードの発行元によっては後からリボ払いに変更できるサービスを提供していることもあります。
たとえば、以下のようなサービスの例があります。
カードの例 | サービスの名称 | 申し込み方 |
---|---|---|
オリコカード | あとリボ | インターネットで手続き |
JCBカード | キャッシング利用後リボ払い | インターネット・電話で手続き |
オリコカードの場合、さらに以下の3つの支払い方法を指定することができるので、自分のペースに合わせた返済が可能です。
リボ払いに変更後の支払方法 | 内容 |
---|---|
マイ月リボ | 自動的にすべてリボ払いになる |
全部リボ(次回お支払分全部リボ予約) | 次回支払い分がすべてリボになる |
一部リボ(ご利用明細単位) | 次回支払い分の一部がリボになる 利用明細単位で選択可能 |
このように、会社によって便利なサービスが受けられることがありますので、確認してみましょう。
借りたお金を分割して返済!キャッシングリボ払い
キャッシングリボ払いとは、一度に全額を返済するのではなく、借りたお金を分割して支払っていく方法です。
カードの発行元によって、月々同じ金額を支払っていく形式や、前月までの利用残高に応じて支払額が決まる形式などがあります。
1回払いの場合は全額支払うので返済額がわかりやすいですが、キャッシングリボ払いの場合は返済額はどれくらいの設定になっているのでしょうか。
セディナカードを例に見てみると、支払方法は前月までの利用残高に応じて支払額が決まる方式で、返済額は以下のような感じです。
リボルビングの利用残高 | 短期コースの支払額 | 長期コースの支払額 |
---|---|---|
5万円以下 | 5,000円 | 3,000円 |
5万円超10万円 | 10,000円 | 3,000円 |
10万円超20万円 | 10,000円 | 6,000円 |
20万円超30万円 | 15,000円 | 9,000円 |
30万円超40万円 | 20,000円 | 12,000円 |
短期で返済できるコースと長期コースがあるので、早めに返済を済ませるか、ゆとりを持って返済をするか、希望に合わせて選ぶことが可能です。
JCBカードの場合は、カードの利用可能枠を元に最低支払うべき金額が決まっていて、それ以上であれば1千円単位で希望する返済額を指定できます。最低限支払うべき金額は、以下の通りです。
利用可能枠 | 最低の支払額 |
---|---|
18万円まで | 5,000円 |
19万円から60万円まで | 10,000円 |
61万円から120万円まで | 20,000円 |
121万円から180万円 | 30,000円 |
キャッシングリボで返済中の人でも早めに返済ができる場合も
キャッシングリボで返済中の人でも、ボーナスなどで余裕がある時にまとめて支払う、まとめ払いや繰上返済などと呼ばれる方法を可能としているカードの発行元もあります。
早目に支払えばその分利息が節約できますので、できるなら早目の返済を検討したいですね。
たとえば、JCBカードはまとめ払いにも対応していて、早めに返したい場合は以下の方法で返済をすることが可能です。
- 提携しているコンビニや銀行のATMから返済
- インターネットで手続きをして多めに自動引き落としをしてもらう
- 専用ダイヤルに電話をして多めに自動引き落としをしてもらう
JCBカードの場合は、普段より多めの返済も全額の返済も可能です。
持っているカードによって対応が異なりますので、早目に返済したい人は確かめてみましょう。
どちらの支払い方法を選んでも利息が必要!利息の計算方法
キャッシングは現金を借りるものなので、消費者金融などから借入をした場合と同様に利息が必要です。
では、どれくらいの利息がかかるのか、見ていきましょう。
カードの発行元によって決められている金利を元に利息を計算!
利息は、カードを発行している会社が決めている金利を元に計算します。
たとえば、JCBカードの場合、キャッシングの金利は年利で15.00%から18.00%までの間で決められます。ザ・クラス会員の人がキャッシングをする場合は、金利は年利で14.10%です。
セディナカードの場合は、上限が年18.0%であると案内されていて、その範囲内で決められます。
セゾンカードの場合は、年12.0%から18.0%の間になります。
このように、適用される金利の幅が決められていて、利用者の状況やキャッシング枠の金額などによってどの金利になるかが決定されます。
一括返済の場合の利息の計算方法
一括払いの場合の利息は、以下のような計算式で出すことが可能です。
27日が支払日のカードを持っている人が前月の27日に1万円の借入をした場合、返済日を含めて日数を数えるので利用日数は32日となります。その場合の利息は、1万円×18.0%×32日÷365なので、157円になります。
一括払いの場合は翌月に返済をするので、長くても利用日数は1か月程度です。借入をした日が返済日に近ければ、それだけ利息が少なくて済みます。
キャッシングリボ払いの場合の利息の計算方法
次に、キャッシングリボ払いの場合の利息の計算方法を見てみましょう。
利息の計算式自体は1回払いの場合と同じなのですが、返済をすると残高が変わるので、返済が終わった時点で再度借入残高を元に利息の計算をして、また利息を計算して支払いをする、というのを返済が終わるまで繰り返します。
そのため、一括で支払うよりも利息が多くかかります。
海外キャッシングの返済法は?指定がある場合が多いので注意
クレジットカードでキャッシングをするメリットの一つに、海外で現地通貨を借入する海外キャッシングができることが挙げられます。
では、海外キャッシングをした場合は、返済方法はどうなっているのでしょうか。確認しましょう。
海外キャッシングの返済法は指定がある場合が多い!
海外キャッシングの返済に関しては、返済方法に指定がある場合が多くなっています。
- JCBカード:海外キャッシング1回払い
- セディナカード:翌月1回払い
- オリコカード:リボルビング払いのみ
- 三井住友カード:支払日に一括返済(支払い日前に臨時の返済も可能)
- NICOSカード:1回払い、出発前に登録すると分割払い・リボ払いも可能
このように、持っているカードによって指定されている支払方法がありますので、海外キャッシングを利用する予定がある人は事前に確認しておきましょう。
発行元によっては後から支払方法が変更できる場合も
先ほどご紹介したカードの中では、NICOSカードは海外旅行に出発する前に登録しておけば、海外キャッシングで借入した金額を分割払いやリボ払いにすることが可能ですが、他のカードは基本的に決められた返済方法があることがわかります。
その中で、セディナカードは、後から翌月1回払いをリボ払いに変更することができるサービスを提供しています。
セディナカードで後からリボ払いにしたい場合は、利用日から翌月の7日までにアンサーセンターに電話をすることで、支払い方法の変更が可能です。
このように、後から支払方法の変更に応じてもらえるカードもありますが、そうでない場合もありますのでお手持ちのカードのルールを確認しておきましょう。
キャッシングリボ払いとは分割で払う方法!1回払いと比べて選ぼう
どちらの方法で支払うか選ぶことができますので、自分に合うと思う方法で返済をしましょう。
ただし、海外キャッシングの場合は、支払い方法が限定されている場合が多いので注意が必要です。
借りたお金を返せないとその後の借入がしにくくなりますし、またクレジットカードの利用にも影響が出てしまいます。そのため、事前に返済方法を確認して、きちんと返済ができるように準備をしておきましょう。