銀行と付き合いがあると借入時に優遇されることも!お得に借りる方法
お金を借りるのであれば、少しでもお得に借りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
銀行でもローン商品が多く扱われていますが、銀行によっては普段から付き合いがある人が利用すると優遇が受けられる場合もあります。また、銀行に限らず、商品によっては初めて利用する人を対象に金利が0円になるサービスを行っていることもあります。
そういった商品を選ぶと、利息を抑えることも可能です。
では、お得に借入をしたい人はどのような借入先を選べばいいのか、確認しましょう。
普段から付き合いがある人は優遇が受けられることも!銀行からの借入
銀行の商品の中には、普段から付き合いがある人であれば金利の優遇が受けられるなどのメリットがある場合もあります。
すべての商品でそういう決まりがあるわけではありませんが、普段取引をしている銀行にそういった商品があれば、ぜひ利用を検討したいところです。
では、詳細を見ていきましょう。
銀行で受けられる可能性がある優遇の例
銀行のローン商品の場合、その銀行と取引がある人は金利の優遇が受けられることがあります。
優遇の対象となる取引の例は、以下の通りです。
- その銀行の住宅ローンを利用している
- その銀行が指定する別の商品を利用している
- その銀行に口座を持っている
- その銀行の口座に給与振込をしている
- その銀行が指定するサービスを利用している
- その銀行が指定する方法で申し込みをする
また、特定の条件を満たしている人のみが申し込める、金利が低めに設定された商品が用意されていることもあります。
たとえば、沖縄銀行には、金利が年7.8%から9.8%のカードローン商品「カトレアカードローン」という商品があるのですが、住宅ローンを利用している人は専用の「カトレアカードローンセレクト」を利用することが可能です。
こちらは金利が年3.9%で、かなりお得です。
金利の優遇はどれくらい?いくつか例を挙げて見てみよう
その銀行と取引があることを条件に、どれくらいの優遇が受けられるものなのでしょうか。いくつかの商品を例に、見てみましょう。
みずほ銀行では、住宅ローン利用者がカードローン商品を契約すると、金利が年0.5%引き下げられます。
りそな銀行では、以下の取引をしている人は金利が年0.5%引き下げられます。
- 住宅ローンの利用
- 給与振込の利用
池田泉州銀行の「教育関連ローン」の場合、以下の取引をしている人はそれぞれ年0.2%ずつ金利が引き下げられ、最大で0.6%まで引き下げてもらうことが可能です。
- 住宅ローンの利用
- 給与振込の利用
- つみたてNISAを利用
- クレジットカードを契約
四国銀行の「マイカーローン」は、以下のように取引内容によって金利の優遇の幅が異なります。
- フォーシーカードを契約:0.3%引き下げ
- 給与振込の利用:0.2%引き下げ
- 「高知県ワークライフバランス推進企業」に勤めている:0.1%引き下げ
- 申し込み時の年齢が25歳以下:0.3%引き下げ
また、同じ四国銀行でも、「目的ローン」の場合は、次の取引がある場合にそれぞれ年0.5%金利が引き下げられ、最大で2.0%の引き下げが受けられるルールです。
- フォーシーカードを契約
- 給与振込を利用
- 積立性預金を毎月1千円以上の契約
- カードローンを契約
- 住宅ローンの利用
- 個人インターネットバンキングを契約
- 「高知県ワークライフバランス推進企業」に勤めている/li>
このように、取り決めは銀行によってさまざまですが、普段から付き合いがある人は金利が優遇される場合もあることがわかりますね。
銀行の商品で金利の優遇を受けたい場合の注意点
銀行の商品を利用して金利の優遇を受けたい場合、以下の点に気をつけましょう。
- 即日融資には対応できないので急ぐ場合は避ける
- 同じ銀行の商品でも優遇があるものとそうでないものがある
- 商品の選び方によっては優遇があるものより金利が低い商品があることも
銀行は、反社会的勢力との取引を防ぐために、申し込みを受けた時に警察庁のデータベースに情報を紹介してから融資の可否を決定します。その作業に時間がかかるので、審査結果が出せるのは早くても翌営業日です。
そのため、急ぎの融資を希望している人は、銀行からの借入は向きません。
また、同じ銀行が提供しているローン商品でも、商品によって優遇があるものとそうでないものがある場合もあります。そのため、商品ごとの内容をチェックしてから、借入目的も考えて商品を選ぶようにしましょう。
一般的には、繰り返し借入ができるカードローン商品や、借りたお金の使いみちが一部の使途を除いて自由な商品の方が、お金の使いみちがはっきりしている商品よりも金利が高い傾向にあります。
そのため、お金の使いみちが決まっていて繰り返し借入をしない場合、目的をはっきり持って借入をする商品の方が、結果として金利が低くなる可能性もあるのです。そのため、お金の借り方も含めて、商品を比較する必要があります。
初めての人を対象に無利息期間を設けている商品も!
では、詳しく見ていきましょう。
無利息サービスを行っている借入先もあるので活用しよう
消費者金融や銀行、そしてクレジットカードのキャッシング機能でも、初めて借入をする人を対象に一定の期間利息なしでお金を借りられるというサービスを提供している借入先もあります。
適用される期間は、借入先によって様々です。
それでは、いくつかの借入先を例に、無利息期間の取り決めについて見ていきましょう。
アイフル株式会社は最大30日間利息0円サービスを提供
大手消費者金融の一つであるアイフル株式会社は、初めてアイフルを利用する人を対象に最大30日間利息なしで借入ができる「最大30日間利息0円サービス」を提供しています。
アイフルを初めて利用することと、無担保キャッシングローンを利用することを条件として、契約した日の翌日から無利息期間が適用されます。
追加の借入をした場合も、一度完済して再び借入をした場合も、30日以内であれば無利息の対象となります。
中小消費者金融にも無利息サービスがある場合も!ニチデンの例
中小消費者金融の中にも、無利息サービスを行っている業者があります。たとえば、大阪に本社を持つニチデンは、初めての人なら最大100日間利息0円で借入ができます。
詳細は案内されていませんが、最大という表現になっていることから、契約日当日または次の日から無利息期間が始まるタイプだと考えられます。
多くの借入先で無利息期間は30日前後となっている中で、無利息期間が100日というのは、かなり長期間無利息で借りられる借入先だと言えます。
楽天銀行スーパーローンは同時に口座開設するとサービスの対象に
楽天銀行スーパーローンの場合、新規で楽天銀行スーパーローンを契約し、同時に楽天銀行の口座を開設した人を対象に30日間無利息で借入ができるサービスを提供しています。
このサービスを「はじめてのキャッシング30日間利息0円」と言います。
初めて借入をした日の翌日から無利息期間が始まり、追加の借入分もサービスの対象です。
他にも、楽天銀行の口座をカードローンの返済用口座として指定することなど、サービスを受けるための条件がありますので、確認しておきましょう。
ジャパンネット銀行カードローンの30日間無利息特約
銀行の商品の中にも、無利息サービスを提供しているところがあります。
ジャパンネット銀行では、これまでにジャパンネット銀行で初めて借入をした人を対象として、初回の借入をした日から30日間、無利息で借入ができるサービスを提供しています。このサービスを「無利息特約」と言います。
無利息期間は、初回借入をしたその日から始まります。
返済日に延滞をするとサービスが利用できないことなどが条件として明記されていますので、条件や返済日に注意しましょう。
ポケットカードのキャッシングは30日間無利息!
ポケットカードのクレジットカードでは、対象となる会員に当てはまっている場合に、初めてカードキャッシングをすると30日間無利息で借入をすることが可能です。
このサービスを「カードキャッシング30日間無利息サービス」と言い、利用した日から30日間、追加の借入分も含めて利息がかかりません。
持っているカードの種類や入会時期によってサービスの対象となる場合とそうでない場合がありますので、案内を確認しましょう。
セディナカードはキャッシングが7日間無利息になるプランを提供
SMBCファイナンスサービス(元:株式会社セディナ)では、発行しているクレジットカードの中で、セディナカードとOMCカードに分類されるカードに新規入会した人を対象に、7日間無利息でキャッシングができるプランを利用することが可能です。
このサービスを「7日間無利息キャッシング(ゼロプラン)」と言い、キャッシングの利用日から数えて7日目までは利息がつきません。
SMBCファイナンスサービスでは、早めの返済にも対応しているので、7日以内に返済ができれば利息なしでキャッシングを利用することも可能です。
ただし、1回払いを指定すると早目の返済ができないので、支払い日より早く返済する予定がある人は、ATMから返済できるリボ払いを選択して借入をする必要があります。
海外キャッシングは対象外なので、注意しましょう。
無利息サービスを活用する際に注意したい点まとめ
無利息サービスを活用してお得に借入をする際には、以下の点に気をつけましょう。
- 無利息期間がいつから始まるかチェックしておく
- サービスを利用するための条件があるので確認する
- 返済が滞ると無利息での借入ができないことも
無利息期間の数え方には、以下の2つのパターンがあります。
- 契約日の翌日(または当日)から無利息期間が始まる
- 初めて借入をした日の翌日(または当日)から無利息期間が始まる
契約日を基準にする数え方の場合、契約後にすぐ借入をしないと無利息期間が適用される期間が減るため注意が必要です。
また、無利息サービスを利用するための条件が設けられていることもありますので、サービスの対象となるか確認しておきましょう。
無利息で借入をしている期間でも、返済日が来たら返済が必要です。返済が滞ると無利息サービスが利用できなくなる取り決めになっている場合が多いので、返済を忘れないことも大切です。
早目の返済に対応してくれる借入先ならお得な借入が可能!
決められた返済日よりも早目の返済に対応してくれる借入先なら、返済方法を工夫することでお得に借入をすることも可能です。
では、詳しく見ていきましょう。
早目の返済に対応できる借入先では繰り上げ返済なども検討しよう
消費者金融・銀行・クレジットカードのキャッシング機能のどれを利用して借り入れをする場合でも、早めの返済に対応している借入先であれば、利息を節約しながら借入をすることが可能です。
借入をする場合、利息は日割りで計算され、借入期間が長くなればなるほど利息が高くなる仕組みになっています。
そのため、決められた日よりも早めに借りたお金を返すことができれば、その分利息が少なくて済むわけです。
早目の返済に対応している場合、以下の方法が考えられます。
早目の返済のやり方 | 方法 |
---|---|
繰上返済(臨時の返済、増額返済など) | 借りているお金の一部を早めに返済すること |
一括返済(全額返済、全額繰上返済など) | 借りているお金を利息と合わせて全額返済すること |
借りたお金の一部だけを早く返済したり、全額まとめて返済したりといった方法が考えられます。
早目に返済をしたい場合に注意するべきことまとめ
早目に返済をして利息を節約したいと考えている人は、以下の点に気をつけましょう。
- 早目の返済に対応できる借入先から借入をする
- 計画を立てて返済後にお金が足りなくならないようにする
- 借入先が指定する方法で早目の返済をする
多くの借入先で早目の返済に対応していますが、借入先によっては対応できない場合もあります。そのため、繰上返済や一括返済をしたいと考えている人は、対応している借入先を選んで借入をしましょう。
また、早めに返すことに意識が向き過ぎて、多めに返した後でまたお金が足りなくなっても困りますので、計画をきちんと立ててから早目に返済をするかどうかを決める必要があります。
早目に返済をしたい場合、借入先によっては特別な連絡なしにいつでも追加で返済できるところもあれば、事前の連絡が必要な場合もあるので注意が必要です。さらに、返済方法も通常とは異なることがありますので、確認してから返済をしなければいけません。
返済のルールをチェックした上で、指示に従って返済をしましょう。
付き合いがある銀行で借入して優遇を受けるなどお得な借入先を探そう
お金を借りる場合、少しでもお得に借りたいと思うものです。そのような時は、お得に借りられるような借入先を選ぶ必要があります。
これらの中からできそうな方法を見つけて、上手に借り入れをしましょう。